このページは「株式会社タカイ」のもつ、コストダウンなど・・・を実現する技術を紹介していきます。
第1回目は機械切削加工により製造していたパーツを金属プレス加工で量産することで メリットが得られると考えられるプレス技術を図解で紹介させていただきます。 @切削加工パーツ @図は円柱の金属を機械加工で切削したパーツです。 材料は真鍮です。 外形15mm 全高5mmのパーツです。 真鍮は加工しやすい材料のひとつですが、旋盤やドリルの刃が食い込んでしまうなど、刃の管理が必要です。 NC旋盤を使ったとしても、1個作るのに数分の時間が掛かります。(円盤の直径は15mmぐらいとします。) A金属プレスパーツ A図はプレスで加工した場合のパーツです。 プレスの場合、中心の突起の横に「もうひとつの突起」を付けたパーツを作ることが出来ます。 このような円盤タイプのパーツは何か別のパーツを引っ掛けるなどのケースが多く、突起などの要望が高いと考えられます。 しかし、切削加工の場合は2個の突起を作ることが出来ないため、設計で苦労するケースが多いと思われます。 プレス加工の場合はある程度自由に突起を出すことができるため、設計に自由度が生まれ、 パーツの使用方法によっては2個のパーツをひとつにすることが可能になります。 条件によっては、コストだけではなく、設計の新たなアイデアを生み出す可能性もあると考えています。 B金属プレスパーツ側面図 C金属プレスパーツ上部図 D金属プレスパーツ断面図 D図はA図パーツの断面図です。 いままで金属プレス加工の良いところを記述してきましたが、プレスにすることで、@の切削加工パーツとの大きな違いがあります。 プレス加工は一枚の金属板を何回も金型で潰して加工するため、パーツの裏側は空洞となってしまいます。 したがって、パーツの下部が平らであることが要求される場合、この工法は有効ではありません。 <工法メリットまとめ> ・ 空洞部がOKで量産パーツとしたい場合、大きなコストダウンの工法と言えます。 ・ ひとつひとつのパーツは軽量化され、運搬コストなども下がることになります。 ・ 多くに使われる「もうひとつのパーツ」を任意の場所に取付ける事が出来ます。(突起など) ・ もうひとつはスピードです。切削機械加工は数分に比べ、金属プレスは数秒で1個を生産することが出来ます。 主な金属: 真鍮、ベリリウム銅など サイズ : 直径8〜15mm程度(ご相談ください) この工法を取り入れ、コスト削減や開発設計のヒントのお役に立てればと思います。 質問や疑問などあれば、ご連絡いただければと思います。 |